□子ひつじは迷わない
(既刊6巻) 学校の内外で起こるちょっと奇妙なトラブルを、 少年少女が推理とトンチで解決する連作コメディー 舞台となるのは、とある高校。生徒会が発足した よろずお悩み相談所「迷わない子ひつじの会」。 学校生活の些細な相談事を受け付ける催しのはずが、来る相談はどれもこれも奇妙なナゾを伴っていた。 生徒会の書記・ 度を超えたお節介の成田と、ボサボサ頭で無気力少女の仙波。さらに、エキセントリックな感性を持つもう一人の書記 誰も死なないどころか「悪」すら存在しない。それなのに発生する事件の数々。ナゾを解くだけでは解決しない問題に挑む「ミステリーになりきれない日常」の物語。 今読むと……どころか、当時から自分の筆の拙さに赤面の止まらないデビュー作です。 罪も影も無い、ライトでヘルシーなミステリ的作品を目指して書き始めた覚えがあります。半分くらいのケースが誤解や勘違いを晴らすだけだったりして、殺人級の重大事件を必須としたヴァン・ダインの二十則に真っ向逆走するコンセプトですね。 全体の出来とは別に、国語のテストを解く話や時代劇の必殺剣を看破する話など、いまだに思い入れの強いエピソードも多いのですが、キャラクターへの愛着も今なお強くあります。 籠目画伯の描くイラストがまた、脳の中を覗かれたのかと疑うくらいイメージ通りだったのです。 籠目先生の可愛さと美しさを両立したイラストを鑑賞するだけでも優に値段分の価値はある6冊です。よろしくお願いします。 |
□子ひつじは迷わない
特別編
拙著『子ひつじは迷わない』(角川スニーカー文庫刊)の番外編です。 本編を読んだ、キャラクターの人間関係が解ってる方向けです。 校正などしていないので、いつも以上に不格好な文章かとは思いますが、楽しんでいただければ幸いです。 バレンタインデーに起きた密室チョコレート事件
『贈るひつじが6ぴき』の後、2月14日のエピソードです。サービス的な、女子がたくさん出る話を書こうと思ったのですが、なんかいろんな意味で本編より「普通」の話になった気がしないでもありません。 タイトルは、かの有名な推理小説『毒入りチョコレート事件』から。 文庫換算で約100頁の半端に長い話となっております。 タイトルそのまんまの掌編です。 ◆付録 『子ひつじは迷わない』キャラクター表 イラスト発注当初の資料 イラストを発注する際に作った、登場人物の特徴をまとめた表です。 これをベースに、編集様のディレクションの下、籠目先生が珠玉のイラストを描いて下さいました。 手元に文庫がある方は実際のイラストと見比べて、籠目先生の「仕事」に感嘆しましょう。 1巻登場組以外はオーダー当初のママ編集してないので、変化を楽しむのも一興です。 (最初期のイメージでは仙波妹は学業優秀だったという驚愕の事実……)
(※試みに pdf で提供しております。
扱いづらいようであれば一考します) |