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好きって言えない彼女じゃダメですか?
 帆影さんはライトノベルを合理的に読み過ぎる

帆影さん1 (既刊1巻)

ライトノベルをテキストにした「読解」「極論」ラブコメディ
 オタク嫌いの妹・はゆが、ライトノベルの価値をめぐって親友とケンカした。
「あれって、何が面白いの?」
 身近なオタクとして相談を受ける僕だったが、ライトノベルはあまり読まない。だから詳しい友人に引き合わせようと、自分の所属する文芸部に連れて行くことに。
 しかし部室には、恐ろしく独特な感性を持った帆影 歩ほかげ あゆむがいた。

「おっぱいこそが人類の本質と言っても過言ではありません」
「私情でハーレムを崩壊させる行為は暗君バカとのの所行だということです」

 次々に飛び出る帆影の珍説に、優等生を自認する映はブチギレ寸前。
 しかも帆影が僕にとって特別な存在だったことから、状況はどんどんややこしくなっていく――

 当然、当たり前になってしまったライトノベルのあれこれをヒロインといっしょに「読み直す」。異色の(読書+ラブ)コメディです。


 ライトノベルによくある(と思う)「女性キャラの露出過多な表紙」や「ハーレム的構造」、そして「異世界とはなにか」について、ヒロインの帆影さんとエキセントリックな論考を語り合うニッチな一作。
 一方で、読書によって未知の価値観を開拓し、成長――あるいは堕落――していく少年少女のラブコメディが描かれます。

 帆影さんのバカバカしいほどマクロでミクロな物の見方に一笑し、読者の世界観が少しでもリラックスしてくれれば幸いです……(拝)
 イセ川ヤスタカ先生が繊細なタッチで描いて下さった帆影さんはとても柔らかそうです。ありがとうございます。


《追加エピソード》

kakuyomu
にて、追加エピソード「補巻」「掌編」掲載中
本編の直接の続編です。


PDF版

 −「補巻」全編

 普通に本編の続編になります。事実上の2巻で、ボリュームも文庫丸1冊分。

 元々、『帆影さん』は1巻完結でもいいと思いながら書きました。
 ……思っていたのですが、この作品で書きたいこと、この作品でなければ書けないことを吐き出さないと先に進めないくらい意欲が目詰まりしてしまい、続刊の当ても無いのに書いてしまいました。

 第4話はBL(性別)の話ですが、かなり土壇場まで某富○見ミステリー文庫の話とどっちにするか悩んで、それだとニッチすぎるかと現在の話に。

 3話構成や作品の雰囲気は1巻とほぼ変わりませんが、妹の問題が縦軸にあった前巻に比べ、新巻くんと帆影さんの関係が主軸になっているのが特徴です。
 1巻で書けなかった帆影さんの家庭の事情にも言及できて、帆影さんのキャラ的にも作者の心残り的にも「補巻」となっております。

 本編(1巻)を読んで下さった方には是非読んでいただきたい一作です。
 よろしくお願いします……(拝)



PDF版 NEW!!

 −掌編「ゴブリンの声はよく届く」

 帆影さんシリーズの掌編です。(小ネタとも言う)





ガングドー2019
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